导演:谷 豊信
本書は戦国時代後半から、統一秦、楚漢戦争を経て前漢初期にいたる時期を対象としている(中略) この時期は、文字や制度が社会を管理する中国歴史時代の幕開けでもある。その後は、科挙が象徴するように、ゆたかな識字層に支えられて、中華帝国は二〇〇〇年の歴史を歩むことになる。(中略) この秦という社会を支えたシステムを、本書では「捺印」にクローズアップしてとらえた。社会を支えたシステムとは、端的にいえば、文字を利用して制度を運用することであり、それを「捺印」にかかわる三つの視座でとらえてきた。一つは、「捺印」の所作や行為を復元することであり、一つは「捺印」が組み込まれた一連の行動様式を評価することであり、一つは捺した印章の文字を評価することである。 それぞれ、「第一部 封泥の実態」、「第二部 文字を書き印を捺す」、「第三部 秦封泥の文字と秦の社会」が該当している...(展开全部)